インターン体験記

HOME > 組織・運営 > インターン体験記

インターンシップ体験談

沖縄平和協力センター
インターンシップ期間:2014年8月12日~8月18日
早稲田大学 スポーツ科学部 3年
藤原 永博


 平和。なんとなく浮かんだこの言葉の意味を考える旅を始めてから2週間あまり。旅先として選んだ沖縄の地では、多くの方々と触れ合う機会を得た。今回の旅は、沖縄本島にとどまるだけではなく、人が住む最南端の島、波照間島をはじめ、石垣島、西表島、竹富島も訪れてみた。
 学生という立場から、できるだけ出費を抑えようと旅の前からパソコンと向き合い、安い宿やフェリーを探してきた。そのかいあってか、離島を訪れることは非常に楽しみであったし、上陸しただけで小さな達成感をも味わうことができた。さらに、上陸後は、自分がこの旅で感じたかった「人のつながり」を十分に味わうことになった。
 島で同じように旅をしている人に話しかけ、ともに観光し、時間を共有できたことは私の人生にとって大きな財産となった。また、その土地だけで交流を終わらせるだけでなく、また会う約束を交わし別れることができたのも、今後の人生において有意義であったと思う。
 今振り返ってみて、初対面同士が交流を持つことができたのは、お互いに相手を知りたいという気持ちと、自分を知って欲しいという気持ちがバランスよくその空間に存在することができたからではないかと思うのである。  
 一方、本島ではどうであっただろうか。ここでは、OPACにお世話になり、インターンまでさせていただいた。大戦時に戦場となった本島で、その名残のある伊江島や摩文仁、多くの問題を孕む普天間や辺野古を実際に訪れるにあたり、感じるものは多かったように思う。
 ブイ設置で揺れる辺野古でインタビューできたことは、米軍基地問題を考え上では今後重要な意味を持ってくると思う。ただし、この本島での体験は残念ながら、当事者ではなく部外者として外から見ることに終始してしまったことが問題であった。どうしても、現地の人の声を聴くだけに留まり、自分の主体性を発揮する過程まではいけなかった。自分の問題として捉えようとしても、本島の人と内地の人とは根本的な立場の違いが存在することを感じたし、その垣根を超えないことにはいつまでも、外からの見学者に留まり、平和構築を考える上でも、立体的ではなく平面的な平和にしかなりえないと痛感した。今後は、いかに立場の垣根を超えていくのかに焦点をあてて勉強していきたい。  
 最後に、OPACの方々をはじめ、この研修期間にお世話になった方に感謝を申し上げたい。大学でもお世話になり、OPACでのインターンにつながるきっかけを作ってくださった山田先生、インターンを提案してくださった上杉先生、琉大のガチゆん関係者、辺野古でインタビューに応じてくれた方、そして何よりOPACの仲泊さん、大浜さん、國吉さん、小野里さんにこの場をお借りして感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。