インターン体験記

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インターンシップ体験談

沖縄平和協力センター
インターンシップ期間:2021年9月1日~9月16日
琉球大学 人文社会学部 (2年)
金城 遼真


 

 「この夏はインターンをしよう」と心に決めたのは、大学に入学して1年が過ぎた2年生の春でした。昨年からの新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、1年生の前期は対面授業も行われず、後期ですら大学に行くことは週に12回という状況でした。2年生になっても状況が良くなることはなく、そういった状況の中でこのまま同じように2年生を過ごしてしまうのはどうなのかと自分の中で複雑な感情があり、大学の中では得られないことを経験してみようと、夏休みの期間を利用してインターンをすることを決めました。

受け入れ先を決定する中で、沖縄県内の新型コロナウイルスの状況が次第に悪化していったこともあり、県外への渡航は断念し、沖縄でのインターン先を決めることにしました。そんな中で知ったのが、沖縄平和協力センター(OPAC)さんでした。実際の取り組みとしては、主に平和構築や安全保障という分野で僕自身それを専門にしているわけでもなく、わずかな知識しかない中で東ティモールでの事業や、その他の国際協力の活動に目をひかれインターン先として決定しました。

 約2週間の間の主な業務としては、OPACさんが取り組んでいる「平和への思い」という日本と海外の大学生が共同で平和学習を行う事業に関する事務作業が中心でした。そしてそれに関する日程の作成や、文書の作成、そしてサンプルとしての平和学習教材も作らせていただきました。

それぞれの業務において大学の授業ではほとんど使わないPCスキルを使うこともあり、特にエクセルなどは慣れない作業に初めは大変でした。業務としては事務作業が多かったのですが、資料を作成する過程で参考資料として過去の資料や、過去の事業参加者の方の意見に目を通しているだけで、自分にはなかった考えや、海外の戦争の事実というものを知ることができて、大学の授業では聞くことができない現地の学生の考えや声を自分自身も感じることができました。

自分自身が事業の参加者ではなく、企画者の一員として事業に携わったことによって、企画の段階で現役大学生としての意見を届けることができたのは、今回インターンに参加した成果の一つでもあると感じます。会議の際には職員の方々が、まだ事業の詳細もすべて把握しきっていない僕の意見も、他の職員の方と同様に真剣に受け止め、考えてくださったことには感謝を申し上げたいです。他にも、多くの業務を任せてもらいましたが、どれも初めてのことばかりですべて自分の貴重な経験の一つとしてこれからの糧になると信じています。

 最後に、今回のインターンはコロナ下という非常に身動きがとりづらい状況の中でも、とても充実したインターンになりました。それもこの状況の中でもインターンの受け入れを快諾してくださった事務局長の樋口さん、そして期間中多くのサポートをしてくださった仲泊さん、金城さんのおかげです。本当にありがとうございました。今回参画せていただいた「平和の思い」事業が無事に開催され、有意義な時間になることを願っており、何よりもOPACさんの今後の発展とご活躍を心から願っています。

僕自身これからも同じ沖縄の地で大学生活を送るということもあって、また何かの機会でOPACさんの力になれればいいなと思っています。2週間本当にありがとうございました。