インターン体験記

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インターシップを終えて・・・

祖根 友理恵


 今回、インターシップの体験を通して学んだことがたくさんありました。それと同時に「知っているつもり」でいたこともたくさんある事に気がつきました。
 沖縄の基地問題や今起きている戦争の根本的問題・・・調べてみるとすべてがとても複雑に絡み合っていて私の知識はほんの一握りでしかありませんでした。例えば沖縄の基地問題にしても、全てを知っているつもりで沖縄は被害者だという意識に偏っている自分がいました。でも法律やアメリカ側の観点から見てみるとまだまだ知らない事だらけで、自分の中で今までと変わった意見が生まれてきて、ただ「基地反対」と唱えるだけでいいものかと思いました。実際テレビで基地に関するニュースを見ていると疑問を抱いたり、それは前まではなかったことで、中立的な立場で考えることが多くなりました。なぜなら、偏った考えは問題解決へ遠回りだと感じたからです。ここにはいろんな意見を持った人の本がたくさんあって面白かったし、いろんな意見に耳を傾けることは大事なことだと思いました。
学校の授業を通して平和を考えることに興味を持ちました。世界の事情を知れば知るほど悲惨なことだらけで愕然とする事実が広がっていました。はじめのうちは私も平和を考えるだけでかわいそうだな、難しいなと考えるだけでした。でもそのうち平和的な活動とはなんなのか、行動に移すとはどうゆうことなのか、戦争が終わったら平和なのか?と考えることが多くなり、それがわからず疑問に思っていました。ここにきて平和構築という分野をはじめて知り、それはまさに私が疑問に思っていた問題でした。興味があるのでこれからもっと調べを進めてみたいと思いました。実際の活動で、日本の団体でまだ危険な状態にある現地で、戦後復興に携わっている人がたくさんいることを知りました。その矢先、つい最近あったアフガンでの拉致事件もあって、イラク戦争の事を調べました。これまた、知っているつもりがたくさんあり、知らなかった戦争までの道のりをくわしく知ることができました。激しい戦争の背景には宗教の存在がたびたび存在あり、そこに政治的な利益目的が絡んでいることが多くありました。それはこのイラク戦争においてもそうでした。戦前の日本でもあったように、宗教と政治はやはり一緒にしてはならないと私は思いました。調べていけばいくうちにいつも犠牲になるのは罪もない一般市民で、戦争の主導者は優々自適に暮らしている、というこの構図が悲しくてなりませんでした。日本はインド洋の給油活動や自衛隊をイラクに派遣するなど、アメリカ側について平和貢献している様子が見受けられるが、私的には平和構築の観点から活動するほうがよっぽど現地の人のためになっているのではないかと思いました。ここでインターシップをすることができていろいろな観点から問題を捉え、考えることができてとてもためになった2週間でした。ここに来る前よりも自分の中の意見もよりしっかりしたものになりました。まだまだ未熟ではありますが、ここでの経験を基にこれからも知識・理解を深めていきたいと思います。
 至らないところも多々あったと思いますが、お世話になったOPACの皆様には感謝しております。考えることがたくさんあり、とても濃い2週間を過ごすことができました。最後になりましたがいろいろお世話になりました、ありがとうございました。