沖縄平和協力センター
インターンシップ期間:2013.9月5日~9月18日
明治学院大学 経済学部経営学科 2年
當間 萌
私はNPOマネジメント、NPOの活動範囲や運営方法を机上で勉強したのち、実際現場にはいるという授業の一環で9月の5日から18日まで約9日間、インターン生として沖縄平和協力センター(OPAC)にかかわることができました。
まず実習先を決めるにあったって、私がOPACでインターンをしたかった理由は、沖縄が抱える安全保障の問題について以前から興味があったにもかかわらず無知であり、また人から基地問題や沖縄戦についてきかれても自分の考えや思いを述べることができず恥ずかしい思いをしたことがあったからです。OPACへインターンすることは私にとって興味の幅を広げる一歩であり、NPO組織内での活動を見れると同時にいろんな面で知識を習得できると思いました。
この9日間、実際に働く現場に入り、仕事をするにあたっての大変さを知りました。私が与えられた仕事は単純なものだったにも関わらず、慣れないことに戸惑いながらも、今回の体験は自分への成長にも繋がったと思います。そして与えられた仕事をしながらOPACで行われている事業やその内容などを伺うことができました。
一番関心をもったのは、沖縄県における平和教育の実態調査です。私は首里に住んでいるということもあり、学校が平和教育に力を入れていただけかもしれないし、私が小さいときはテレビや映画でも戦争をテーマとする作品も数多かったから私自身関心があっただけかもしれません。しかしアンケート結果から今の小中学生の戦争・平和に対する意識は低下しているように感じました。私も毎日戦争について考えるわけではありません。ですが、これからグローバル社会になるにおいては義務教育のうちに沖縄戦や太平洋戦争の基本的な事実は沖縄でも、同じく日本でも共通して学んでおきたいことです。特に沖縄は米軍基地や安全保障の観点から様々な問題が残っている中、興味を示す人が少なくなることは危険なことだと思います。そういった意味でも、今の平和教育を改善していくことが次世代へ平和を継承していく方法だと考えました。
また、この実習の中で他大学との交流もありました。県外の人たちが沖縄に関心を示すことは沖縄が好きな私にとっても嬉しいことです。しかしその知ろうとする意欲が同レベルであってはならないことを今回気づくことができた1つのポイントでした。その大学生と一緒に仲泊さんから講習を受け、沖縄でとりまかれている基地移設問題をはじめ、また沖縄本土復帰とリンクさせながら行われている東ティモールにおける技術協力事業など知らなかったことも知識として吸収することができました。
今回の実習を通して、NPOを運営していくに当たって、人材や広報、営業などやり続けないといけないことがある中で事業も同時並行しやっていくことの難しさを一番思い知らされました。そんな中で思いがあって研究調査を続けている仲泊さんや大濱さん、またお会いできなかった樋口さんなど、OPACに携わっている方々に魅了されました。私はこの実習の中で得たことを次のステップで活かし、これから自分にやるべきことを考えていきたいと心から思いました。仲泊さんを始め、スタッフのみなさん、親切にお世話していただきありがとうございました。