インターン体験記

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10日間のインターンシップを終えての感想

屋良 千尋


 インターンシップの授業を通して、この「NPO法人 沖縄平和協力センター」という団体を知りました。私の中で「国際協力に関わっている仕事に触れてみたい」という気持ちが大きかったため、最初はこの団体が何をしているのかもあまり分からず、「NPOで働いている人達がどんなことをしているのかが知りたい」という、簡単な気持ちで選んでしまったことを、とても失礼に思います。
 実際にインターンシップが始まり、沖縄平和協力センター(OPAC)という所がどんな事業をしているかなどの説明を受けて初めてやりたいことや知りたい事がなんとなく分かってきました。
 初日と二日目は主に事務作業を中心にやりました。事務作業はほとんど初めてだったので、簡単なファイル作りさえも、とても時間がかかってしまいました。
 三、四日目に、基地問題についてのレポートを書きました。OPACには基地問題に関する本が多くあるため、最初にいくつかの本を読みました。私は、基地について反対の意見を持っていますが、ここでは反対でも賛成でもないという対場で、今まで私が考えなかったような意見が多くあり、大きな印象を与えられました。それでも私の意見は変わりませんが、考え方の一つとして頭にずっと残ると思います。また、自分と違う考え方に出会えてよかったと思っています。
次の五、六日目は、アフガニスタンで起きた日本人の拉致殺害事件の原因について調べました。省略しますが、「なぜ犯人に命令したタリバンは外国人を全て排除すると言ったのか。」という、今度の事業に協力してくれる相手先からの疑問でした。このことについては私自身とても興味があったため、とてもいい機会でした。私は、幼児売春や臓器移植、ストリート・チルドレンに関心があり、いろいろ授業やサークルを通して勉強してきましたが、その原因は貧困にあり、貧困の原因は、先進国の自分勝手さにあることを学んできました。そして、そのうちの一つが戦争でした。だから今回このことについて調べることができたことが、このインターンシップで一番の収穫だと思います。ですが、調べた内容の、中東アジアでの内戦や紛争の原因というのは、宗教がらみや、原理主義という価値観の違いが大きく影響していました。そのことにも驚きましたが、他にも、資源の欲しさ、誰か一人の欲望から戦争が起きることもあったりと、人間の汚い部分がとても感じられた気がして嫌になったり、レポートをまとめる上で、歴史が分かっても、本題のタリバンの発言の原因までたどりつけず、集中が切れたりもしていまいました。しかし、やはりそういうことにも向き合わないと課題も解決しないだろうし、貧困はなくならないと思う気持ちも忘れないよう努力したいです。私が戦争の歴史や原因を知っただけで、貧困や戦争がなくなるわけではないので、その次に自分に何ができるのをこれから考えていきたいです。
 七、八、九日目はまた少し事務作業をしました。何日か考えっぱなしだったので、単純な事務作業でさえ、とても新鮮な気分で楽しく出来ました。また、自由時間に、宮嶋茂樹さんという人の写真の本を読みましたが、それぞれ人間や動物をいろいろな立場から写していて、考えさせられる部分が多くありました。写真からでも写っている人の気持ちがとても伝わってくるようでした。私もいろいろな国の人や動物に会って、出来れば話をしてみたいです。そして、多くの人の価値観や夢、幸せとは何なのかを聞いてみたいと思っています。
 最終日の今日は、朝「NPOとNGOの違い」について調べました。授業でも習ったことがあったので、何となくは知っていましたが、再確認できてよかったです。また、習うことより、自分で調べるほうが断然おもしろいと思いました。
 この10日間で学んだことが多くあります。「一見は百聞にしかず」みたいなことわざの意味がよく分かりました。仲泊さんもとても親切にしていただいて、本当に感謝しています。本当にほとんど何も出来ませんでしたが、お世話になりました。これからもOPACの発展を祈っています。また機会があれば、勉強させてください!!10日間ありがとうございました。